●カナダで最もユニークな自然環境とバロウイングアウルのワイン造り
バロウイングアウルの属する砂漠地帯は、非常に変化に富んだ環境。イメージに反して繊細な生態系を有することから、環境に敏感なバロイングアウルのチームにとっては、常にチャレンジの連続です。バロウイングアウルの畑は“総合的害虫管理”(IPM:Integrated Pest Management)と呼ばれる方法を実践し、農薬を散布することなく害虫対策をしています。例えば、100以上の鳥の巣箱と2つのコウモリの巣を設置し、鳥やコウモリによって害虫を駆除。マキバドリが春先に地面につくる巣は、農作業中に人の足や機械で踏みつけてしまわないよう細心の注意を払っています。へビが現れたら、そっと捕まえて別の場所に移動してもらっています。収穫期のブドウを食べてしまう熊や鹿などの大型動物は、彼らを傷つけないように十分配慮しつつ、柵や網などを施して果実を守っています。 バロウイングアウルは、畑の中心にあるという優位性を活かしつつ、最新鋭の技術を取り入れた醸造設備、そして伝統的なワイン造りの手法を採用して高品質なワインを造っています。完熟したブドウはポンプなどの人工的な力を極力加えず、重力を利用した設備でそっと移動させることで、本来の風味を損なわないよう丁寧に取り扱っています。地下のセラーは十分なスペースを確保しており、長期間の樽熟成も可能です。